1→選択肢1: スミス(Smith)骨折
スミス骨折は、手首の前面への衝撃によって発生する腕の遠位端の骨折で、手首の変形が目立つため、発生後すぐに発見されることが多く、陳旧性骨折として発見される頻度は低いです。
選択肢2: 舟状骨骨折
舟状骨骨折は、手首の小さな骨である舟状骨に発生する骨折で、初期のX線検査では見逃されやすいことがあります。この骨折は痛みや腫れが比較的軽度の場合が多く、無視されがちであり、しばしば陳旧性骨折として後に発見されることがあります。
選択肢3: 有鈎骨鈎骨折
有鈎骨鈎(ハメート骨の鈎)の骨折も、手の骨折の中で特に見逃されやすい部位です。この部位は初期のX線で骨折が確認しにくいことがあり、使用による痛みが持続する場合に後から発見されることが多いです。
選択肢4: 第5中手骨頸部骨折
第5中手骨頸部骨折(ボクサー骨折)は、拳を使った打撃により頻繁に発生します。この骨折は非常に一般的で、症状が顕著であるため、比較的早期に発見されやすいです。
以上の解説から、陳旧性骨折として発見される頻度が高いのは「舟状骨骨折」と「有鈎骨鈎骨折」であることが理解できます。これらの骨折は初期の診断を見逃されやすく、持続する痛みや機能障害によって後に発見されることが多いため、注意深い評価が必要です。