平成29年度(第26回)柔道整復師国家試験問題|午後101問〜午後120問
第26回国家試験 午後101
21歳の男性。2か月前にバスケットボール試合中に左膝を打ち負傷した。脛骨粗面部の発赤と腫脹を認めていたが、症状は軽快したという。最近、運動時に膝窩部痛が出現し来所した。ラックマンテストでエンドポイントはあるが、膝90度屈曲位で脛骨を前へ引くと出るような感じとそこから後ろに押すと戻るような感じがある。考えられるのはどれか。
第26回国家試験 午後102
54歳の女性。散歩中に足を滑らせ右手掌を衝いて転倒し受傷した。来所時、右肩関節はやや外転し弾発性固定を認めた。三角筋部の膨隆とモーレンハイム窩が消失していた。整復前と整復後の単純エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。整復後の固定肢位はどれか。
第26回国家試験 午後103
33歳の男性。倒立をしている時に転倒し、右の橈骨骨幹部遠位1/3部骨折に遠位橈尺関節背側脱臼を合併した。固定肢位で正しいのはどれか。
第26回国家試験 午後104
30歳の男性。1週前、野球の試合中バットを強く握りスイングした時、強い痛みを覚えた。受傷直後から小指のしびれを訴えている。手掌の遠位手根骨尺側部分に強い圧痛を認めた。母指の運動で制限がみられるのはどれか。
第26回国家試験 午後105
30歳の女性。パラグライダーで飛行後、右足関節伸展状態で着地して負傷した。歩行不能のため、友人に連れられ来所した。腫脹、限局性圧痛および足関節伸展時痛がみられる。母趾が直角に足底側に屈曲している。考えられるのはどれか。
第26回国家試験 午後106
21歳の女性。空手の練習中、相手の肘で頬を強打された。2週後、両側の外耳孔前方に圧痛と同部の疼痛による開口制限があるため来所した。顎関節運動時にクリック音はなく、強制的に開口をさせると開口域増大を認めた。この患者で考えられるのはどれか。
第26回国家試験 午後107
22歳の女性。事務職員をしている。1週前からパソコン作業をしていると右上肢に鈍痛と冷感を自覚するようになった。その後、通勤時に電車のつり革を握っていると上肢がだるく、鈍痛や冷感の症状が悪化することに気付き来所した。女性はなで肩である。陽性となる検査法はどれか。2つ選べ。
第26回国家試験 午後108
46歳の女性。右手で瓶の蓋を回し開けようとした時、突然、示指が屈曲位となった。MP関節は30度屈曲位をとり、その位置からの屈曲は可能であるが伸展は不能であった。MP関節に明瞭な腫脹や熱感はなく、PIP関節の屈伸障害もみられない。この患者の圧痛部は図で示す部位のどれか。
第26回国家試験 午後109
21歳の男性。柔道の乱取り中、相手に技をかけた時に自らもバランスを崩して転倒し、畳に指先を突き受傷した。疼痛が軽度であったので指先をテーピング固定して練習を継続したが、次第に力が入りにくくなり、痛みも強くなったため中断した。この時の患部の写真(別冊No.3)を別に示す。中指DIP関節の伸展は不能であるが、PIP関節の屈伸は可能である。考えられるのはどれか。
第26回国家試験 午後110
16歳の男子。高校では陸上部に所属し、長距離を専門としている。最近、競技会が近いため練習量を増やしたところ、脛骨の内側に痛みが生じ来所した。脛骨内側後縁部に沿った疼痛とストレッチング痛を認めた。この損傷の原因となるアライメント異常はどれか。